竹本健治

匣の中の失楽 (講談社ノベルス)

匣の中の失楽 (講談社ノベルス)

ワンパターンのミステリつながりで懐かしくなったのでちょっと調べてみました。このお方の「匣の中の失楽」は私にとって人生のターニングポイントとなった作品でした。
というのは、若かりし頃、連休前夜にこれを読み始めまして寝食を忘れるほど没頭しましてデートの約束をスッポカしてしまったというしょうもない事件なんですけど。(後でかなり後悔したもんで...もちろんフラレましたとも。)

ちなみにこの作品は賛否両論ありの奇作・怪作扱いみたいになっています。でも、後世のミステリ作家というより現時点までのミステリに与えた影響の大きさは否定できないと思います。綾辻さんなんかそれの典型なんじゃないかなと。

あと、面白いというか不思議なのは普通はどうだか知りませんけど、純文学に近いような連城三紀彦氏と交流があったり、どう見ても「両極端」に思える笠井潔氏とかとも論争とかしつつも実際には「とっても仲がよさそう」ってことです。

アクセス少ないのに桁が多くて悲しすぎだ。

2chにもスレッドありました。

33 名前: 名無しのオプ 投稿日: 02/01/09 06:05
>>31
実は笠井潔と同一人物だったりしたら
感動するのだが

53 名前: 名無しのオプ 投稿日: 02/01/10 06:24
このおっさん好きだな。
才能もあると思う。けど売れん。

うん、面白い。「ウロボロス」理論というか「匣」的展開ですね。
後者については『禿同...w』です。

個人的に最も好きなのは「ウロボロスの偽書」の芸者シリーズかなぁ。あと「トランプ殺人事件」とか。さすがに「匣」はもうこの年では読む気がしなくなってます。なんというかこの人の魅力って、IQはかなり高くてまともな才能があるのだけれど「近所のお兄ちゃん」的ノリで羽目外すというかついつい剽軽なアプローチを始めてしまうとこなんかじゃないかなと思ってます。

なんにせよ、これだけ物議を醸す作品の多い作家ってことが面白かったりして...。文学的・小説的には疑問あるんでしょうけど(あと推理小説的にも)単なる「読み物」として構えずに楽しめるという点で私の中では最もお気に入りの作家となってます。
ぶっちゃけ「もっと働く」竹本さんは想像つきませんが...。

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