ここ3年ぐらいですがほとんど浪花節風個人的事情(半分は仕事ですけど)により「PCとWEB」にのめり込むということを自ら選択して生活してきました。(なんか大げさな言い方かな?)。ベッドに入らずにPCの傍で寝てしまう日も多かったです。
さすがに3年も続けると肉体的なもの以外に弊害が現れてきたようです。具体的に言うと「現実的な感覚とのズレ」です。
そこで気分転換の為に3年前に引っ越して来たきりしまいこんでいた荷物の整理を始めました。古い雑誌や何度も読み返した文庫本など引っ張り出しました。それらの本のなかには当時「もし自分に同じような不幸が訪れたら」耐えられない気持ちになるのではと思いつつ読んだものも多くありました。また、過去を思い出すのが嫌で避けていたものもあります。
「思い出すのが嫌」と書きましたが実際には「思い出す」ことはないってことに気付かされました。なぜってそれらのことを私が「忘れる」ことがなかったからです。
思ひ出すとは 忘るるか思ひ出さずや 忘れねば
とかっこつけて引用してみましたが出典わかりません、ごめんなさい。
この週末にそれらの何作かを読み返してみました。過去の感情が蘇るということはなかったですが忘れていた当り前のことを思い出したような気がします。うまくは言えないですけど、消し去りたいような過去に対して取り立てて避ける必要もなければ意識して向き合う必要もないという事です。なぜならそれらは切り取ることはできないものだし、過去も未来も含め自分自身の一部であるからと思うからです。
そんなことを考えてましたら、最近ちょっと悩みの種だった「PCとWEB」関連のことが今ではすごく「小さな事」に感じます。もちろん「どうでもいいこと」という意味ではなくもう少し落ち着いて少しずつ進めていけばいずれなんとかなるのでは楽観的に考えられるようになりました。
少しは自分も成長してるかなと思う反面で自分に「OK」を出せるのはこの調子では一生かかっても無理かなぁとか自嘲している今日この頃です。
ちなみに昨日読んでたのは宮部みゆきの「朽ちてゆくまで」でした。その次の「燔祭」を読み出すと「クロスファイア」まで行っちゃうので次の連休の楽しみにしよう!ということで。