- 2008.5.3追記
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ここの内容はかなり古いのでご注意。似たようなので下記もあります。
KNOPPIXはパッケージがいっぱい入ってて、設定も楽だから面白いですよね。Windowsが起動しないとかの緊急時にも使えますし。但し、CDからの起動なので重い、固まるってことが不満だったりもしてました。ソフトを立ち上げるたびにCDがギュインギュインとうなりだしたりするしと。
しかーし、この HTTP-FUSE-KNOPPIX は(設定の調整は必要ですけど)意外や意外、かなりサクサク動きます。CDがうなるのは起動時のみです。httpでダウンロードしながらってことなんで最初はどんなに重いのかなと思ってたんですけどね・・・ってことで、結構使えるかも?的あくまで自分用かも?風利用法めもです。あんまりスマートじゃない方法かもしれませんが・・・(汗。
※えー、紹介ページに詳しい解説がありますけど、"knxblock"ホルダ
を作成すると保存されたファイルの再利用が可能らしいのですが、私の環境ではうまく行かなかったので実施してません(なんか下手打ってる可能性大ですが...汗)。それと、「継続的なKNOPPIXディスクイメージの作成」もうまく行きませんでした。ま、ファイルをデスクトップに置けば保存できるんでいいのですが。)
と、なにげによさげに書いてみましたが、固まったり無反応になったりすることはあります(日本語入力開始時とか)。起動も遅いです。5〜10分ぐらいかかるかも...そこはそれ・・・ということで(何。
私的には「おぉ〜使えるやん!」なんですが、この雑記見た人は「むちゃめんどくさ!」かもしれません。ごめんなさい。
- これって何?
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CDから起動するKNOPPIXです(そのままw)。しかし、イメージのサイズはなんとたったの約6MBです。必要なファイルをhttpでダウンロードします。
ルーターなどがあってLANからインターネット接続できる環境が必要です。TCP/IPの設定は固定IP設定もオプションで可能です。
- 必要スペックとか
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ブート可能なCDドライブが必要(当たり前w)。メモリ(RAM)は最低でも256MB以上。512MB以上が推奨だと思われます。(私は640MBなノートPCで使ってます。)
設定及びファイルを保存するには、USBメモリ、またはFAT32形式のHDDが必要(Windowsが入ってるCドライブとかは危険な香りがするので、Dドライブとか推奨です)。あっと、ファイルを保存するだけならネットワークドライブでもいいですけど。
CDからブートするにはBIOSで起動順位をCD優先にするか、起動時にFxキーなどを押して選択するかのどちらかとなります。メーカー製パソコンの場合ですと、メーカーのロゴマークが出ている時に何かのキーを押すと選択画面が出るようです。(私のはF8キー)。尚、Pause/Breakキーを押すと起動時の画面は一時停止(再開はEscキー)できますので[boot][Select]とかの表示がないか確認してみましょう。
- CDの作成
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紹介ページ上部のリンクにある
knoppix-fuse-4.0.2_20060207.iso
をダウンロード。イメージとしてCD-Rに焼きます。(データCDとして焼かないようにご注意!)
初回起動時にすること
boot:
プロンプトは何も入れずにEnter(※)- サーバーの選択はJP-RINGのどれかで
- Knoppix 4.02 CD Japaneseを選択
※ルーターのDHCPサーバ機能が有効な場合です。手動設定する場合は「knoppix staticipaddress
」と入力してEnter。途中でIPaddress,Netmask,Default Gateway,Name Server を聞いてきますので順番に入力します。
Waiting until fs_wrappaer is ready : で止まっちゃう場合は再起動してみる(&サーバーも変えてみるとか)とかしましょう。 Starting advanced power management daemon: のとこは私の環境で1〜2分かかります。
- 設定のカスタマイズ
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まぁ好みの問題ですが・・
アニメーション効果などは負荷がかかるのではなるべく外します。
- Kメニュー→設定→デスクトップ設定ウイザード→ステップ3
- スライダを「遅いCPU(効果が少ない)」に設定
- 「詳細を表示」で「スムーズなフォント」にチェック
- 「デスクトップの壁紙」にチェック
細かい設定はKメニューのコントロールセンターで行います。
- コントロールセンター→周辺装置→マウス
- 「ダブルクリックでファイルやフォルダのオープン」にチェックを変更
私はIPAフォントが好きなのでフォントも変更します。
- コントロールセンター→外観&テーマ→フォント
- 「IPAUIGothic」などに変更
- 「フォントをアンチエイリアス表示」にチェック
ちなみIPAフォントの種類はこんなの。
- IPAUIGothic - プロポーショナル(UI) ゴシック体
- IPAPGothic - プロポーショナル ゴシック体
- IPAPMincho - プロポーショナル 明朝体
- IPAGothic - 等幅 ゴシック体
- IPAMincho - 等幅 明朝体
- Kメニュー→設定→デスクトップ設定ウイザード→ステップ3
- root のパスワードの設定
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Knoppixメニュー→Configure
→Set password for root
- HDD、またはUSBメモリのマウント
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設定及びファイルを保存するためにUSBメモリ、またはFAT32形式(※NTFSは書き込み不可)のHDDのD:ドライブなど(Windowsの入ってるドライブは危険かもなんでやめといた方がよさそう)、を書き込み可能な状態でマウントします。
※えーと、私は保存先としてFAT32形式のHDDの
hda5
(WindowsでいうところのDドライブですな)をマウントしましたが、USBメモリを使う場合はsda1
などに置き換えて下さい。う〜ん?なぜかデスクトップのアイコンからはマウントできません。マウント済みってことになってる様なのですが、Wクリックしても内容が表示されません。というわけでしっかりとコマンドを打ってマウントします。
コンソール(ターミナルプログラム)からコマンドを入力
$ su # mount /dev/hda5
/etc/fstab
に設定されてたので省略形でもできましたが、正確には下記の通りとなります。# mount -t vfat -o uid=1000,gid=1000,codepage=932,iocharset=euc-jp /dev/hda5 /mnt/hda5
デスクトップのドライブアイコンをWクリック、またはKonquerorの場所バーに
/mnt/hda5/
(/mnt/sda1/)と入力して内容が表示されるか確認します。 - Operaのインストール
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Webブラウザは Firefox と Konqueror が使えますけど、Firefox はバージョンが古いし Konqueror は機能的にいまいちなので、Opera をインストールして使うことにしました。
- デスクトップで右クリック
- 新規作成→アプリケーションへのリンク→コマンド欄に
opera
と入力。アイコンなど適当に設定(Operaアイコンあります。) - Opera's language filesより、Japanese 8.54 をダウンロード
- Operaを起動
- Tools(ツール)→Prefences(設定)→General(一般設定)→Language(言語)→Details(詳細設定)からファイルを指定して設定
- 設定の保存
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ログアウト前にしておくべきことは以下の3点ですね。
- 作成・保存されたファイルをWindowsでも読みたいなら、Konquerorを使ってUSBメモリなどに保存しましょう。
- Opera設定ディレクトリのバックアップ
- Knoppix設定保存(デスクトップのファイルも含む)
Opera設定ディレクトリのバックアップ(rootでやっちゃダメですよ)
$ cp -fr --reply=yes /home/knoppix/.opera /mnt/hda5/
Knoppix設定保存(デスクトップのファイルも含む)
- KNOPPIXメニュー→Configure→KNOPPIXの設定を保存
- 全てにチェック
- /mnt/hda5、/mnt/sda1 などを指定
※「8.54」は現時点(5/22)での最新リリース版です。
リンク(ショートカット)を作成します。
英語版なので言語ファイルをダウンロードして適用します。
言語ファイルの保存先ですが、私は~/.opera
にしましたがデスクトップの方が安全かもしれません。
フォントやツールバー(パソコン遊戯さんのマイボタンの追加とか)、マウスジェスチャーなどをお好みでカスタマイズしましょう。
次回以降起動時にすること
- 起動時
boot:
プロンプトでknoppix myconf=scan
と入力
- 起動後
- mount /dev/hda5
- Operaのインストール
# dpkg -i /mnt/hda5/opera-static_8.54-20060330.1-qt_en_i386.deb
- Opera設定ディレクトリの復元
$ cp -fr --reply=yes /mnt/hda5/.opera/* ~/.opera
設定を変更した場合、ファイルをデスクトップに保存した場合には「KNOPPIXの設定を保存」&Opera設定ディレクトリのバックアップとか忘れないように。
ちょっと省力化してみると...
Kwriteなどのエディタでむちゃ単純なシェルスクリプトを作成します。
- 起動時にマウントとOperaのインストールを自動実行させる
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Kwriteなどのエディタでシェルスクリプト作成。拡張子はなしで。
#!/bin/sh mount /mnt/hda5 dpkg -i /mnt/hda5/opera-static_8.54-20060330.1-qt_en_i386.deb
デスクトップに保存。実行権限を付加します。(ファイル右クリック→プロパティからでも)
$ chmod +x /home/knoppix/Desktop/hoge
※Wクリックでは実行できません。(コンソールからrootで)
起動時に自動実行させるにはKonquerorにリンクを登録します。
アプリケーションタブ→Advanced Options で 「ターミナル内で実行」にチェック、と「異なるユーザーで実行」にチェックしてユーザ名[root]と入力。起動時にコンソール(シェル)が立ち上がりますのでrootのパスワードを入力するとOperaのインストールが始まります。
あっと、これらの設定をした後は「KNOPPIXの設定を保存」を忘れずに。
- Opera設定ディレクトリの復元
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これも単純なシェルスクリプト作ります。Wクリックで実行できます。(自動起動はうまくできませんでした...汗。)
#!/bin/sh cp -fr --reply=yes /mnt/hda5/.opera/* ~/.opera
- Operaの設定バックアップ後に「KNOPPIXの設定を保存」起動
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これを作った場合は、Operaの設定復元前に実行しちゃわないように注意です。カスタマイズ設定がパーになっちゃいますので。
#!/bin/sh cp -fr --reply=yes ~/.opera/ /mnt/hda5/ /usr/sbin/saveconfig
- コンソールでrootになるには
su
と打つだけ - Konquerorで場所バーに
smb:/
でネットワークコンピュータ一覧表示 - Operaの設定ファイルなど、rootでコピーしちゃうと設定変更できなくなるので注意
- サーバーとして他PCからアクセスさせる場合はKnoppixメニュー→Services→Start Samba Server でSambaサーバーを起動(パスワードの設定が必要)
う〜ん、こんなかんじで。(何